Brewing Methods

6つの淹れ方で
コーヒーは変わる

Methods

コーヒーの淹れ方ガイド

同じ豆でも、抽出方法によって風味は大きく変わります。それぞれの器具の特性を理解して、自分の好みに合った一杯を追求しましょう。

Pour Over
抽出時間3〜4分
コーヒー量12g / 200ml
湯温88〜93℃

ハンドドリップ

Hand Drip / Pour Over

日本で最もポピュラーな抽出方法。ペーパーフィルターが油分や微粒子を取り除くため、クリアで繊細な風味が楽しめます。注ぐ速度や湯量で味をコントロールできるので、奥深い世界が広がります。

難易度
ボディ
クリア感
1
フィルターをドリッパーにセットし、お湯をかけてリンスする(臭み取り)
2
コーヒー粉を入れ、中央から外側へ少量注ぎ、30秒蒸らす
3
中央から円を描くようにゆっくりとお湯を注ぐ(数回に分けて)
4
規定量が溜まったらドリッパーを外して完成

向いている豆

浅煎り〜中煎りエチオピアコロンビアケニア
French Press
抽出時間4分
コーヒー量12g / 200ml
湯温92〜96℃

フレンチプレス

French Press

豆をお湯に浸漬して抽出する「浸漬式」の代表格。金属メッシュフィルターのため、コーヒーオイルや微粒子がカップに入り、豆本来のコクと風味をダイレクトに楽しめます。操作がシンプルで初心者にも扱いやすい器具です。

難易度
ボディ
クリア感
1
やや粗めに挽いた豆をプレスに入れ、お湯を全量注ぐ
2
軽くかき混ぜてプランジャーをセットし、蓋をして4分待つ
3
プランジャーをゆっくりと押し下げる(力を入れすぎない)
4
すぐにカップに注ぐ(放置すると過抽出になる)

向いている豆

中煎り〜中深煎りブラジルインドネシアグアテマラ
Siphon
抽出時間5〜7分
コーヒー量12g / 200ml
湯温沸騰〜95℃

サイフォン

Siphon / Vacuum Pot

蒸気圧を利用してお湯を移動させる、まるで実験装置のような器具。抽出温度が高いため香りの立ちが抜群で、クリアでありながらコクのある味わいに仕上がります。テーブルサイドで淹れるパフォーマンスとしても魅力的。

難易度
香り
再現性
1
下のフラスコにお湯を入れ、アルコールランプで加熱する
2
蒸気圧でお湯が上部ロートに移動したら、コーヒー粉を入れかき混ぜる
3
1分ほど抽出したら火を止め、お湯が下に落ちるのを待つ
4
ロートを外してカップに注ぐ

向いている豆

浅煎り〜中煎りエチオピアケニアコロンビア
Cold Brew
抽出時間8〜24時間
コーヒー量60g / 1L
水温冷水〜常温

コールドブリュー

Cold Brew

冷水または常温の水でゆっくり時間をかけて抽出する方法。熱を使わないため酸が揮発せず、苦味・雑味が出にくい。まろやかで甘みを感じる滑らかな口当たりが魅力。冷蔵庫で2週間ほど保存できます。

難易度
まろやか
手間
1
粗く挽いた豆と冷水を1:15〜17の割合で容器に入れる
2
軽く混ぜて蓋をし、冷蔵庫で8〜24時間寝かせる
3
コーヒーペーパーや細かいストレーナーでゆっくりろ過する
4
氷を入れたグラスに注いで完成(原液は1.5〜2倍に希釈してもよい)

向いている豆

中深煎り〜深煎りブラジルコロンビアインドネシア
Espresso
抽出時間25〜30秒
コーヒー量7〜18g
圧力9気圧

エスプレッソ

Espresso

9気圧の高圧で細挽きの豆から短時間で抽出する濃縮コーヒー。クレマと呼ばれる茶色い泡が表面を覆うのが本物の証。カフェラテ・カプチーノ・マキアートなど多くのドリンクのベースとなります。

難易度
濃度
コスト
1
細かく挽いた豆をポルタフィルターに入れタンピングする(約15kgの力)
2
ポルタフィルターをマシンにセットし、抽出ボタンを押す
3
25〜30秒で20〜30mlを抽出(クレマが適切に出ているか確認)
4
そのままショットとして、またはミルクを加えてラテ系ドリンクにアレンジ

向いている豆

中深煎り〜深煎りイタリアンローストブレンド豆
Moka Pot
抽出時間5〜8分
コーヒー量バスケット満杯
圧力1〜2気圧

モカポット

Moka Pot / Stovetop Espresso

イタリア生まれの直火式エスプレッソメーカー。マシンより低圧ですが、濃縮感のある力強いコーヒーが抽出できます。コンパクトで安価なため、家庭での本格コーヒー入門器具として世界中で愛されています。

難易度
濃度
コスパ
1
下部タンクに沸騰直前のお湯を安全弁の下まで入れる
2
バスケットに中挽き〜細挽きの豆を山盛りにし、平らにならす(タンピングは不要)
3
上部ポットをしっかりと閉め、弱〜中火にかける
4
ゴボゴボという音がしたら火を止め、すぐにカップへ

向いている豆

中深煎り〜深煎りブラジルグアテマライタリアンブレンド

Comparison

淹れ方 比較表

方法 難易度 抽出時間 口当たり こんな人に
ハンドドリップ 普通 3〜4分 クリア・繊細 豆の個性・産地の風味を楽しみたい人
フレンチプレス 簡単 4分 コク・オイリー 道具少なく手軽に本格コーヒーを飲みたい人
サイフォン 普通 5〜7分 香り高い・クリア 見た目や演出も楽しみたい人・香りにこだわる人
コールドブリュー 簡単 8〜24時間 まろやか・甘み 苦味が苦手な人・大量に作り置きしたい人
エスプレッソ 上級 25〜30秒 濃縮・力強い カフェクオリティを自宅で再現したい本格派
モカポット 普通 5〜8分 濃縮・ビター 手軽にエスプレッソ風を楽しみたい人

Tips

美味しく淹れるための3つのポイント

01

水にこだわる

コーヒーの約98%は水。日本の軟水はコーヒー抽出に向いていますが、市販の軟水ミネラルウォーターを使うとさらに雑味が減ります。硬水はコクが出やすい一方、ドリップでは過抽出になりやすいので注意。

02

湯温を調整する

最適な抽出温度は88〜96℃。沸騰したお湯はそのまま使わず、30秒ほど待つか別容器に移すと良い温度になります。浅煎りは高め(93〜96℃)、深煎りは低め(88〜91℃)がおすすめです。

03

豆は直前に挽く

コーヒー豆は挽いた瞬間から酸化が始まります。1〜2杯分ずつ抽出直前に挽くのが理想。グラインダーはコーン式(コニカル式)がおすすめで、均一な粒度が安定した味を生み出します。

Pairing

豆 × 淹れ方 おすすめの組み合わせ

ET

エチオピア浅煎り × ハンドドリップ

ベリーやジャスミンのフルーティーな香りが最もクリアに表現されます。フィルターが雑味を取り除き、産地の個性が際立つ最高の組み合わせ。

BR

ブラジル中深煎り × フレンチプレス

コーヒーオイルがそのままカップに入り、ナッツとチョコレートのコクが全開に。マグカップで飲むのが特においしい組み合わせです。

CO

コロンビア中煎り × サイフォン

キャラメルと柑橘のバランスが取れたコロンビアはサイフォンの高温抽出で香りが最大限に引き出されます。見た目の優雅さも加点ポイント。

ID

インドネシア深煎り × コールドブリュー

重厚なボディとスパイシーなニュアンスが冷水抽出でまろやかに。アルコールのような深みが生まれ、ロックで飲むと格別の美味しさです。

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