Beans & Roast

コーヒー豆と焙煎の
すべてを知る

Coffee Species

コーヒー豆の三大品種

アラビカ種コーヒー農園

01 — SPECIES

アラビカ種

Coffea arabica

原産地はエチオピア。200種類を超える品種が存在し、標高900〜2000mの高地で育ちます。昼夜の寒暖差が豊かな風味を育み、フルーティーで芳醇な香りが特徴。スペシャルティコーヒーのほとんどはアラビカ種です。

フルーティー 高地栽培 デリケート
ロブスタ種コーヒー豆

02 — SPECIES

ロブスタ種

Coffea canephora

1898年にコンゴで発見。高温多湿・病害虫に強く、低地でも栽培できます。アラビカ種の約2倍のカフェインを含み、苦味が強くコクが深い。缶コーヒーやエスプレッソブレンドに広く使用されます。

苦味強め 高カフェイン 栽培しやすい
リベリカ種コーヒー

03 — SPECIES

リベリカ種

Coffea liberica

フィリピン・マレーシアなど一部地域のみで生産される希少品種。世界流通量の1%以下という幻のコーヒー。フルーティーかつスモーキーな独特の風味を持ち、現地消費がほとんどで輸出は稀。

超希少 独特の風味 大粒の豆

World Origins

世界の主要産地と風味の特徴

コーヒーは赤道を挟む「コーヒーベルト」と呼ばれる地帯で生産されます。土壌・気候・標高・精製方法によって、同じアラビカ種でも風味は大きく異なります——それはワインの「テロワール」と同じです。

Africa

エチオピア

コーヒー発祥の地

ブルーベリージャスミンワイニーフローラル

約1500年前にコーヒーが発見された聖地。イルガチェフェやシダマ産の豆はフルーティーで花のような香りが世界的に有名。ナチュラル精製のものはとくにワインのような発酵風味が楽しめます。

標高1,500〜2,200m
品種エチオピア原生種
精製ナチュラル / ウォッシュド

South America

ブラジル

世界最大の生産国

ナッツチョコレートキャラメルマイルド

世界のコーヒー生産量の約35%を占める最大生産国。酸味が穏やかでナッツやチョコレートのような風味が特徴。エスプレッソブレンドのベースとして多用されます。

標高500〜1,200m
品種ブルボン / カトゥーラ
精製ナチュラル / パルプドナチュラル

South America

コロンビア

バランスの王様

柑橘系キャラメルハーブバランス良好

年2回収穫でき、安定した品質が魅力。アンデス山脈の急峻な斜面で手摘み収穫されます。酸味・甘み・コクのバランスが良く、どんな淹れ方でも美味しいオールラウンダー。

標高1,200〜2,000m
品種カスティージョ / ティピカ
精製ウォッシュド

Africa

ケニア

鮮烈な個性派

ブラックカラントトマトジューシー強い酸味

スペシャルティコーヒー界で最も個性的な産地のひとつ。火山性土壌が、ブラックカラントやトマトを思わせる独特の酸味とジューシーさを生み出します。

標高1,500〜2,100m
品種SL28 / SL34
精製ウォッシュド

Central America

グアテマラ

スモーキーな個性

スモーキーチョコレートスパイシー濃厚

火山性土壌と昼夜の大きな寒暖差がスモーキーで複雑な風味を生み出します。ボディが強くエスプレッソにも抜群。地域ごとに個性が異なるのも魅力です。

標高1,200〜2,000m
品種ブルボン / カトゥーラ
精製ウォッシュド

Asia Pacific

インドネシア

重厚感と土のニュアンス

アーシースパイス重厚感ハーブ

スマトラ式精製(ウェットハル)による独特のアーシーでスパイシーな風味は世界中で愛されています。マンデリン、スラウェシ、バリなど島ごとに個性が異なります。

標高1,000〜1,800m
品種ティピカ / ロブスタ
精製スマトラ式 / ナチュラル

Roast Level

焙煎度ガイド ― 浅煎りから深煎りまで

コーヒーの「生豆」は焙煎によってはじめて香りと味が生まれます。加熱によってメイラード反応やカラメル化が起き、複雑な風味成分が生成されます。

焙煎が浅いほど豆本来の個性(酸味・フルーティーさ)が際立ち、深くなるほど焙煎由来の苦味・コク・スモーキーさが前面に出てきます。日本ではハイ〜シティローストが最もポピュラーです。

Light
Cinnamon
Medium
High
City
FullCity
French
Italian
浅 煎 り

ライト〜シナモン

酸味が強く、フルーティーで明るい風味。豆本来のキャラクターが最も感じられる焙煎度。スペシャルティコーヒーの産地の個性を楽しむのに最適。

酸味
苦味
中 煎 り

ミディアム〜ハイ

酸味と苦味のバランスが取れた万能な焙煎。ナッツ・キャラメルの甘い香りが特徴。日本で最もポピュラーで、初心者にもおすすめ。

酸味
苦味
中深煎り

シティ〜フルシティ

酸味は控えめで苦味・コクが前面に出る。チョコレートやカラメルの濃厚な風味。エスプレッソにも使われ、ミルクや砂糖との相性が抜群。

酸味
苦味
深 煎 り

フレンチ〜イタリアン

強い苦味とスモーキーな香りが特徴。豆の表面に油分が浮き出る。酸味はほぼなく、力強いコクと余韻。エスプレッソやアイスコーヒーに最適。

酸味
苦味

焙煎8段階チャート

ライト
Light

シナモン
Cinnamon

ミディアム
Medium

ハイ
High

シティ
City

フルシティ
Full City

フレンチ
French

イタリアン
Italian

Flavor Notes

風味の言語を知る

スペシャルティコーヒーには「フレーバーノート」と呼ばれるテイスティング言語があります。ワインのソムリエと同じように、産地・焙煎・精製方法によってコーヒーが持つ風味を言語化したもの。カフェのメニューに書かれた風味の表現を知ることで、自分好みの豆を選ぶ精度が格段に上がります。

FRUITY

フルーティー系

エチオピア・ケニアなどアフリカ産に多い。浅煎りとナチュラル精製で最も強く現れます。

ブルーベリーチェリーマンゴーストロベリー
CHOCOLATE

チョコレート系

ブラジル・コロンビアなど中南米産に多い。中深煎りで引き出されやすく、ミルクとも相性抜群。

ダークチョコカカオキャラメルモラセス
FLORAL

フローラル系

エチオピア・イエメンなどに多い花のような香り。浅煎りのウォッシュドで最もクリアに表現されます。

ジャスミンローズラベンダーオレンジブロッサム
NUTTY

ナッツ系

多くの産地に共通する親しみやすい風味。中深煎りで顕著になり、アーモンドのような甘みが心地よい。

アーモンドヘーゼルナッツピーカンくるみ
SPICE

スパイス系

インドネシア・グアテマラに多い個性的な風味。アーシー(土っぽい)なニュアンスとともに独特の奥深さ。

シナモンクローブ胡椒アーシー
CITRUS

柑橘系

コロンビア・コスタリカなどに多い爽やかな酸味。ウォッシュド精製と浅〜中煎りでクリアに表現されます。

レモングレープフルーツオレンジライム

豆を選んだら、次は淹れ方

自分好みの豆が見つかったら、淹れ方でさらに味が変わります。

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